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2004.06.12

DVD『妄想代理人』第3巻

不可解な謎が次回に続く作品の3巻目である。

主人公リレー方式でこれまで4人が犠牲になってきたが、第5話の主人公が「少年バット」とは。
少年の妄言に刑事たちが振り回されるといった感じで話なので、見ている方も何か判然としない。
単なるRPGゲームのパロディで押し通す訳でないところが中途半端な印象を拭い得ない。
妄言と事実の擦り合わせが行われているのだが、RPG風の世界と現実の描写のギャップがどうにもといった感じである。
しかしながら、刑事たちが少年の妄想世界に取り込まれるが如く、その世界を彷徨う様子は結構愉しく描かれており、今監督の『千年女優』を思い起こさせる。
ちなみに、刑事役の飯塚昭三さんは『千年女優』でも同じ様に過去の世界を旅する映像製作会社の社長役で出ている。
もっとも各々の作品では彼の別世界に対する気持ちが正反対の役回りなので、比べると非常に面白いと思う。
RPG世界の描写では、途中に出てくる塔の美術描写が面白い。
内部の壁に柱を突き刺しただけの螺旋階段が、美術スタッフのこだわりを感じさせる。
当世のRPGで出てきそうな石で出来たどっしりとした手摺り付きの階段でなく、一歩踏み外せば落ちてしまうリアルな階段を描くとは。
煙に巻かれるような第5話だが、しっかりと次回に続く証言から浮び上がった人物の登場で第6話へと。

第6話は前回のストーリーとは異なり、今監督本来の持ち味が発揮されたかの様な緊迫するお話。
台風通過中の不安げな描写と相まって、事件の真実に少し近づいていく展開。
今回の主人公の女子高生のストーリーが、同時に進んでいく刑事たちの捜査活動と非常に上手く交互に展開していく様は見事。
人の心の不安や恐れを上手く使って第6話は一気に突き進む様なストーリーに仕上がっている。
また、見ている方を誤解する様に誘導していく、老婆と刑事のやり取りも面白い。
第6話は作画も美術も結構出来良く安心して見れる一本に仕上がっている。
登場する女子高生であるが、すごく素直な女の子として描かれているので、娘萌えに走った父親も憐れと言えば憐れである。
しかしながら、家庭内ネットワークでばれる様なシステムを作るのも如何かと。

H16.6.11 アスミックよりリリース。

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